東北文化学園大学の学生からの感想を読む①

先週、東北文化学園大学の学生80名に対してスピーチをしてきました。トレイルに関することや事業に関すること、また自分自身について、のべつ幕なしに100分ほど話してきました。スピーチは特にうまくいったという感触はなかったのですが、後日、担当教員である桃生一成さんから送られてきた学生の感想レポートを読んでみると、学生たちはちゃんと聞いてくれていて、自分なりの言葉で紙にびっしりと感想を書いてくれていました。自分の想定とは裏腹に、学生たちと意思疎通ができていたんだと嬉しくなったので、桃生先生に許可を得、80の中から抜粋して紹介することにしました。たぶん、何回かのシリーズになると思います。

★今回トレイルという言葉を初めて聞きました。新しい観光として面白い事業だなと思いました。自分は歩くのが好きで、休日はよく散歩しているので、今回の話はすごく興味が持てました。

⇒トレイルが、新しい観光として面白い事業だと言ってくれてうれしいです。ありがとうございます。

★トレイルの話がとても魅力的であり、私も参加してみたいと思った。「歩きだと様々な情報が入ってくる」と仰っており、素敵な考え方だと思った。

⇒明らかにほかの移動手段より情報量が多いですね。

★現代人は歩かずに車や公共交通機関に頼りがちなので、歩くことで自然と触れ合えるようになるのは良いことだと思う。昼は歩き、日が沈めば寝るといった牧歌的な日々に憧れを抱いた。

⇒今はバスに500円払い、タクシーに1,000円払い、新幹線に10,000円払う時代です。目的地に行くまでの時間を金で買っているとも言えますね。私たちの社会が速さや正確性を求める社会だから仕方ないのですが、いったんそのゲームをやめたとき、また違ったゲームを楽しめるでしょうね。陽が差しているときだけ活動して暗くなったら寝る生活は、自分の普段の生活を振り返る意味でいい経験でした。すぐ戻っちゃうんですけどね。

★SNSの普及で情報量が非常に多い世の中なので、デジタルデトックス的な意味でもとてもいいかなと思いました。

⇒賛成です。折々にデジタルデトックスやりましょう。

★地域の人と協力しておこなっていることが私は良い取り組みだと思ったが、「勝手に」という言葉に引っかかった。

⇒地域の人が協力してくれることが、一番うれしいことかもしれません。「勝手に」という言葉については、プラスの意味で使ったつもりでしたが、今後気をつけます。

★いしいさんの自分のやりたいことをとことん追求する姿勢が素敵だなと思いました。そのような人柄だからこそ、トレイルのような壮大で自由な活動を行っていけるのかなと感じました。

⇒トレイルが壮大で自由っていいですね。

★「新しい観光」を目指すという所で、観光スポットありきは時代錯誤という発想はすごいなと思いました。

⇒観光スポットをつくると、人はそれに目を向けるようになるだけで、それ以外のものには目が向かなくなります。スポットに行って、はい終わり、あとは見ません。名所の罠です。

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