14日、みちのく潮風トレイルのオルタナティブルートを考える会の第3回を実施しました。この会は、冬季期間中、お休みとなる浦戸航路区間の代替となる陸路ルートを考えようというものです。野蒜駅(東松島市)-本塩釜駅(塩釜市)間を全4回にわたりセクションハイクで歩き継ぎます。
当日は松島海岸駅から陸前富山駅までの約8kmを歩きました。この区間において、一番の懸念は観光地松島をどう取り扱うかです。全国から来るハイカーにとって、やっぱり松島は訪れてみたい、でも大勢人が集まる場所に行くには勇気がいる、特に長期間歩き続けてきたハイカーにとっては、非常に悩みどころなのです。そこで今回は、車や人が押し合うメイン通りを避け、円通院や瑞巌寺の前を通る道を選択しました。寄りたければ寄ってもいいし、ただ単に横切ってもいいし、というルート設定です。このルート設定、また次回のルート設定(陸前富山-野蒜)に関しては、インスタで知り合ったKさんの尽力が大きかったです。この場をお借りして感謝申し上げます。
松島海岸駅を出発。車通りを避け、すぐに脇道に入ります。石のタイルで敷かれた路沿いに、切通し、岩窟、墓所、瑞巌寺などの寺社などが次々と現れてきます。はじめて松島に来る人に、単なる観光地ではない、それ以上の印象を与える気がしていいと思いました。
ぱんや あいざわでは、それぞれ食べたいものを買って、正真正銘の食べ歩きです。こういうルート上に、ふらっと立ち寄れるお店があるのは嬉しいですね。
ホテル新富亭の対面にある新富山展望台では、前回歩いた扇谷や鷲尾山が見えました。展望台の奥には、戦後に日本に滞在した英国詩人エドマンド・ブランデンの詩碑もありました。松島を訪れた感動を詠んでいます。
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高城川を渡り、一の坊などのホテル群を抜けると、杉原功商店がありました。ここでは松島産カキのほか、新鮮な海産物を浜焼きでいただけます。私は焼き牡蠣を2個いただきました。味噌汁はついてきます。
軽食を済ませたあと、予定では県道27号を歩き続けるつもりでしたが、西の浜貝塚のとろこで遺跡に立ち寄り、そのまま海岸線の方に出ることにしました。というのも、この海岸線の景色に立ち会ってもらいたかったからです。海ばかり見てきていますが、場所を変えると全く違う顔を見せてくれるのも歩き旅の醍醐味です。
民泊UMITOMORIの前の道を進んでいくと、海岸線沿いに立つ森の中を抜けていくことができました。みちのく潮風トレイルっぽい道で、とてもいい感じです。
森を抜けると、一面田んぼの世界に飛び込みました。田んぼの中を突っ切るのもいいと思いましたが、手樽海岸公園や風のマルシェの方を通り、裏側から陸前富山駅へ向かうことにしました。この道を歩き続けると、陸前富山駅の南に形成される入り江の側面にぶつかり、対岸の古浦漁港方面を眺めることができます。これは次のルートに当たります。
ということで、距離約8km、時間にして3時間の旅でした。終始平坦な道が続き、ところどころに休憩スポットがあり、自分のペースで歩き進めるやさしい道かなと思います。参加者の二人からは「時期や時間帯によって混雑しそうだ」、「日帰り温泉もあるので立ち寄ってもらいたい」などの意見が出ました。前者は今後検討課題ですね。
MCT陸路モニターツアー③ 松島海岸-陸前富岡 / 利府トレイルプロモーションさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
距離:約8km
時間:3時間
駐車場:松島町営三十刈駐車場、富山観音表参道駐車場
アクセス:松島海岸駅、陸前富岡駅