塩釜のある先生との縁で、子どもたちとのトレイルイベントを実施してきました。ある先生とは、ときに「キャベツになれ」という本を執筆したキャベツ先生として、ときに「学びの個展」を展開しているpossible先生として、巷で有名な佐々木敦先生です。ちなみに今は、一旦教職を休職し、大学院に通っています。
先生とはtsumikiという場所で出会い、何回か挨拶を交わすうち、「トレイルを子どもたちの学びの場として活用したいね」という話で意気投合することになりました。と言っても、学校教育の中に組み込むのは難しいでしょうから、どうするのかなと思ったら、「すでに卒業した元教え子たちに呼びかけるんですよ」ということで、一気に開催にこぎつけることができました。
「学びの個展トレイル」と題した一回目の今回は、本塩釜駅からスタートし、利府の陸前浜田駅で解散という約6kmのコース設定をしました。おおまかに国道45号線に沿って北上します。
といっても、ただ国道を歩くのは面白みがありません。せっかくなので、歴史が詰まっている塩釜区間をプチフィールドワークの体験場とし、かつて仙石線が走っていた線路上のトンネル跡を探しながらの旅とすることにしました。
上図のとおり廃トンネルは三つあり、それぞれのトンネルには出入口が二つずつあるので、計6か所の跡を見つけることができたらミッションコンプリートです。子どもたちは、ときに道を行ったり来たりしながら、ときに遠回りをしながら、ときに虫を恐れながら、すべてのトンネルスポットを探し当ててくれました。
道を探しながら歩くと、余計に時間がかかるのですが、やってみると意外と夢中になるし、見つけると嬉しいんですよねー。
利府に入ると、道沿いに海が広がり、ただ歩くだけで気持ちのいい場所です。おそらく戦後に作られたと思われる旧道を通って小一時間、何事もなくゴールの陸前浜田駅に着きましたが、子どもの中から「みんなで馬の背まで歩きたい!」という要望が出て、急遽向かうことにしました。
元々馬の背区間を省こうと考えていたのは、子どもたちをそんなに歩かせてもかわいそうだなという気持ちがあったからなのですが、そんな杞憂はまったくの無駄でした。むしろ彼らはこれでも物足りず、解散後も先生とともに松島まで歩いていくのでした。
そんなこんなで、第一回の「学びの個展トレイル」を終えました。これからも第2, 3回とコースを変えて開催し、最後は子どもたちでつくる個展を利府と塩釜で開けたらと考えています。みなさん、温かく見守ってくださいね。