先月25日、利府トレイルのワークショップ6回目を行いました。今回は神谷沢から菅谷、それから砂押川沿いを歩いて加瀬沼へというコースでした。

皆さんご存じの通り、今回は利府の中でも歴史の深さを感じる菅谷という場所を歩きました。都から続く東山道の道筋(推定路)に始まり、穴薬師、道安寺(栖屋駅跡の可能性あり)、不動尊、横穴墓群といった古代の痕跡が数多く残っています。
もちろん古代というのは、多賀国府があった時代です。その時代、多賀城の北辺に位置する利府は、黒川郡以北へと通ずる入口としてとても重要視されていたのです。その痕跡がここまではっきりと見れるのは大変貴重で、利府の良さを特徴づけている部分かなと思っています。




何よりも嬉しかったのは、同年代のKANAMEdesignsさんが、この歴史の深さに深く感銘してくださったことです。歴史というと古臭いもの、若者にとっては興味の引かないもの、年寄りの道楽などど思われがちですが、むしろ日本の歴史は世界に冠たるもので、日本を日本足らしめているもの、もっとも誇れるものです。
別に世界を持ち出さなくてもいいかもしれません。自分を自分足らしめているものは何かと考えたときに、今の自分があるのは生まれてこの方過ごしてきた時間である、つまり歴史であるということに気づくでしょう。歴史というのは自分自身のアイデンティティなのであって、それは地域の歴史においても同様です。歴史を古臭いなどと感じるのは逆に古臭い伝統であり、かつ自己否定であって、懸命な人はすでにそこから脱却しています。
そんなわけで、KANAMEdesignsさんが「歴史を知ることは最先端だし、それをかっこいいものにしなくちゃいけない」と仰ったのには深く感銘しました。利府には深い歴史があります。そして、その痕跡を今に留め、よく観察できます。それは利府にとって強みになる部分です。もちろんトレイルと歴史は即イコールで結ばれるものではありませんが、利府トレイルはそういうものにしなくちゃいけませんし、これからの利府の輪郭を形作っていくためにも欠かせない要素だと思っています。
すみません、話が脱線しました。今回のコースは歴史だけじゃなく、いろんな風景を楽しめるのも魅力的でした。

川沿いの土手歩き、田んぼの中のあぜ道、高速と新幹線の高架立体交差、都市公園等々、利府のいろんな側面を感じられるとてもいい道でした。
若干、舗装路歩きの多さや一部ゴミが多いのが課題と感じる方もいたようですが、これは永遠のテーマですね。また一緒に考えていきましょう!

ということで、今回もありがとうございました。
次回は3/4㈫、加瀬沼から廃線路へと続く道を歩いていきます。
一緒に歩ける人は、こちらのリンクよりお申し込みください!

★-★-★-★-★-★
春のイベント募集開始しました!こちらも重ねてよろしくお願いします!
👉リンク