みちのく潮風トレイル、オルタナティブ陸路の第一弾

レポート

先週7日、みちのく潮風トレイルのオルタナティブルートを考えるモニターツアーを実施しました。 利府トレイルなのに、みちのく潮風トレイル??と思われる方もいるかもしれませんが、この取り組みは利府トレイルにとっても重要なことだと思っているので、企画してみました。少し説明します。

ご存じの通り、みちのく潮風トレイルでは、東松島ー塩釜間において浦戸諸島を巡るルートを採用しています。それはつまり、島と島を漁師さんの舟で渡るルートであり、島の反対側にある陸上の利府は通らないことになっています。そう、これは利府にとっては悲しいこと。たとえ非公式であっても、この区間の陸路ルートを設定することで、利府に大きなプラス効果をもたらすことになります。

もう一つ大事なことは、漁師さんの協力のもと成り立っている渡船ルートは、冬の間お休みになります。この間、みちのく潮風トレイルでは、電車での移動を推奨しており、野蒜駅から本塩釜駅まで歩かず飛ばすルート設定になっています。しかし、全国から来るハイカーさんの中には、この区間においても歩きたい人がいるでしょう。ですから、歩けるルートとして設定しておくことは、ハイカーファーストの取り組みでもあるのです。 ということで、利府トレイルにとっても、みちのく潮風トレイルのハイカーさんにとっても、あると嬉しいルートなのが野蒜ー本塩釜間の陸路ルートなのです。

陸路想定ルートと事前計画。計画はやりながら調整を図っているため、適宜変更を加えている。

ってなわけで、先日本塩釜から陸前浜田までを歩いてきました。利府から3名、みちのく潮風トレイル絡みで2名、どちらも関係している人3名、そして私で計9名の参加でした。

本塩釜駅から出発したのち、ゲストハウスみなと丸さんへの坂道を登っていきます。 坂の上は小道が入り組み、さながら迷路のようでした。石畳も雰囲気を作っていて素晴らしいですし、開放的な眺めから船が行き来している塩釜湾の様子が手に取るように見え、とても美しい所だと感じました。

どんぐりの森にあった神社も、いつも下の道路から見上げていた神社で間違いなく、個人的な興奮ポイントでした。 坂を降りて、昔の仙石線跡地を確認しながら利府へと向かいます。

坂を下りた後は、昔の仙石線跡地を巡って歩いた。写真はトンネルの跡

利府に入る手前には、ちょうど千賀の浦市場があり、軽めの汁物からガッツリ系の丼物まで、おいしくいただけます。最高の休憩ポイントでした。

松島名物カキを使った椀汁

利府に入ってからは横を走る線路を越え、須賀の踏切を見に行きました。ここは、映画「僕が生きてる、ふたつの世界」のロケ地であり、踏切越しに穏やかな海を見れる場所です。映画を見ると、ここが重要なシーンとして二度現れるので、踏切のエモさが一層際立ちます。

目線の横に広がる海を見ながら車通りの多い道を歩きます。通行の多いトンネルは避け、脇道として使える昔の生活道を通り、Mola Mola Cafeさんや瀧澤家さんを抜けると浜田漁港に出ました。浜田漁港は穏やかでやさしい海でした。

昔の生活路だった道
浜田漁港のヨットハーバー

距離約7km,休憩含め約3時間のゆっくりハイキングでした。イベント後に実施したアンケートの質問の中で、「道を一言で表すと?」の質問には、「風景がいい」が飛び抜けていました。私も賛成です。とても素晴らしい風景体験ができる道になったのではないでしょうか。

全体の陸路ルートは、野蒜駅まで歩いた後このHPで公開します。来年の1月に公開する予定ですので、みちのく潮風トレイルを歩く際は、一つの選択肢としてください🙌

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