赤沼のイベントは達成感でいっぱいになりました

レポート

6月29日、利府町赤沼地区を舞台にしたハイキングイベントを開催しました。参加者21名、スタッフやその他駆けつけた関係者を含めると30名ほどになりました。こんなにも多くの方に来ていただき、感謝申し上げます。ありがとうございました。

イベントの中では、赤沼と呼ばれる地域一帯が、利府町で唯一海に面しているところであることや赤沼の歴史が主に律令時代から展開することについて私から話し、郷土史家の宮下周子さんからは染殿神社の諸々についてにご説明いただきました。もちろん地域のシンボルとなっている番ヶ森山を参加者みんなで登りきったのは、今回のハイライトでした。

と同時に、赤沼が抱える高齢化の問題、それは有無を言わさず、コミュニティの維持や文化の継承を難しくします。せっかくいいものを持っていても、現状のまま何もしなければただ廃れていく一方です。当法人名であるタンコーカナリは「炭鉱のカナリア」という慣用句から取っており、「予兆を発見する」「警告を発する」といった意味になるのですが、大切であるはずのものがなくなっていくことに対して抗う気持ちを参加者のみなさんと共有し、余韻として持ち帰っていただくことが今回のサブテーマでした。この点、協力してくださった地元の人たちがいい役割を演じてくださり(特に打合せはしなかったんだけど)、光と影の部分を含んだいいイベントになったのではないでしょうか。

それでは、当日の様子を写真とともに振り返っていきましょう。
※写真はすべて株式会社kunk濱田直樹さんによるものです。

歩く前。
雨の心配はどこへ行ったか、空の光がまぶしい日となった。
染殿神社を研究している宮下周子さん。
染殿神社の氏子総代長の桂島さんも説明に加わった。
祭りの時しか開かない神輿堂が開陳された。
短い時間の中、手を合わせる参加者もいた。
染殿神社から移動。
大貝窯跡遺跡(現葉山)が発掘された場所では、団地ができる前に住んでいた鈴木隆悦さんが参戦。昔の様子を教えてくれた。
遺跡となる前には、そこら中に瓦の破片や鉄滓が転がっていたそう。参加者も興味深く聞いていた。
番ヶ森のトレッキングコースに入る。距離は短いが傾斜がきつい。
誰も脱落せず山頂へ。
着いた!達成感とこの絶景からか、参加者の中から歓声が沸いた。
山頂で記念撮影。皆さんの顔から達成感がにじんでいますね。

その後、反対側のもう一つの道から下山し、染殿神社で解散しました。皆さんの見せてくれた充実感のある表情と終始あたたかい気持ちが嬉しかったです。

ということで、今後も地域の魅力が伝わるような歩くイベントを、今後も皆様と一緒に作り上げていけたらと思っています。これからもよろしくお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・

次回は7月6日㈯に、海沿いを歩くイベントがあります(こちら)。人気ベーグルショップのspicaさんと一緒に、「なんかおやつを食べながらゆったりと過ごせるイベントがあったらいいよね」というノリで企画したイベントです。今回の赤沼イベントとは違ったテイストになるかとは思いますが、それでもほとんどの人が見向きもしない、通り過ぎてしまう隠れスポットを立ち寄りながら馬の背を目指します。興味のある方は、7/4までにお申し込みください。それでは! ★お申し込みはこちら

タイトルとURLをコピーしました