今回は9/11㈰に開催した「利府トレイル体験会」の様子を写真を中心にレポートします。
tsumikiをスタートして、なこそ川の土手を歩いていきます。川沿いの道を歩くのは気持ちがいいですね。
標高60mの丘の上には郷楽遺跡が。縄文から中世までの遺構があり、場所としてとても重要なところだと分かります。実際、ここから眺める景色がすごくて、きっと神聖視された場所だったんじゃないかと思わせるような気配がありました。歴史のガイドを務めてくださった生涯学習課・高橋さんの言葉にも力が入りました!
次に向かったのはミツバチパークです。「利府のはちみつ」という利府の特産品を作っている生産者さんにお話を聞いたり養蜂の様子を見学させていただいたりしました。町民であるかないかに関わらず、消費者が生産者と交流する機会はめったにないでしょうから、とてもいい経験になりました。
丘を下りると、昔鉄道が走っていた廃線路跡に出ました。今ではアスファルトで埋まっていますが、一説によるとまだ線路が埋まっているのだとか
山線と呼ばれた線路は、赤沼信号所を抜け、松島町の愛子駅(辺り)、品井沼駅と続き、今でも歩けます。
SL公園で少し休憩を入れたあと、旧利府街道を通りました。昔町役場があったところで、ボランティアで「寺子屋」の活動をされている名取さんに話を聞きました。実は仙台藩の中で一番早く寺子屋が生まれたのは利府町で、寺子屋の軒数も10軒以上と盛んだったそうです。名取さんの寺子屋の活動は、その歴史に思いを馳せながら地域の子どものための居場所となるような取り組みだと分かりました。
第二部はtsumikiに戻って、「利府トレイルプロジェクト」をテーマにして、参加者の皆さんと意見交換をしました。 参加者同士のディスカッションを促すという普段あまりやらないやり方だったので、うまくいくか不安がありましたが、皆さん活発に意見交換をされていて、私自身とても励みになりました。
また、ゲストスピーカーとしてスピーチしていただいた西沢さんの話も、これから利府トレイルが利府トレイルたりえるための課題を提示され、地域の理解が大切であること再認識させていただきました。
思った以上にハイキングの時間が押して第二部の開始が遅れたため、一人ひとりのご意見を伺えなかったのが悔やまれますが、それでも発表してくださった方のご意見がとても新鮮で参考になりましたし、後日実施したアンケートの回答を見てみると、自由回答欄までびっしりと感想を書いていただき嬉しかったです。
皆さんとの出会いと今回の気づきを大切にして、またこれからも精進していきたいと思います。皆さん、ありがとうございました。