東北文化学園大学の学生からの感想を読む③

東北文化学園大学で行ったスピーチに対する学生からの感想を紹介する三回目です。

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★利府を舞台とした大掛かりな事業を構想した先に、新たな未来が待っていると思うとわくわくした。大掛かりなだけあってその分大変だと思った。最近の利府は、新しいイオンができたりと、これから発展が楽しみな場所に利府トレイルというプロジェクトが合わさることで、魅力がさらに感じられると思う。

⇒この短い文章の中に、すべてが詰まっていると思います。良き理解者を得ることができました。ありがとうございます。

★普及の難点として、活動自体を認知してもらうことが難しいと知った。メディアなどのPRによる取り上げのほかにも、認知する媒体での(ホームページ・講義への出席)など直接的なコミュニケーションでの認知が必要だと学んだ。

⇒言われれば講義やりますので、大学関係者の方、いつでも声かけてください笑 あと、講義の中で話した「莫大な宣伝費より一人のハイカー」は、私がみちのく潮風トレイルから学んだことで、きっとその通りなんだと信じています。一人が二人、二人が四人と、口伝えでゆっくり広がるイメージの方が確かな気がします。自分の場合、利府トレイルの完成を急いでいるわけではないので、ゆっくりやります。

★資格などのミッションをクリアして自分の納得のいく方法で資金を集めようとするところは、今までの人にない潔さを感じました。

⇒おー、ありがとうございます。別に補助金を否定しているわけではないのですが、自分が一番大切にしているのが自主独立ですから、補助金は二の次三の次になってしまうんですね。補助金でもらう額が必要なら、いかにそれを自分で稼ぐかを考えたいです。といっても、全然できてないんですけど。

★私自身利府町出身なので、”利府トレイル”に少し興味をもった。利府に住む者として、個人的には、利府町は、人が集まるような観光資源がない、魅力ある自然環境はないと思っていた。石井さんの話では、”観光スポットが無ければ面白くない”というわけではなく、歩けば発見があり、情報量はたくさんあり、地域一つひとつに魅力があるということだった。もしかしたら、自分の住んでいる街であっても、知らないことはたくさんあり、トレイルをすることで地物の魅力に気づくことはあるのかなと思った。(省略)石井さんが言っていた「海外の人も利府に来てくれたら」という話は、私も確かにその通りだと思った。過疎化や東京一極集中などが進む社会の中で、こうした地域の魅力の創出は意味のある事業だろうと思った。

⇒ほとんど全部載せました。自分自身が発見した魅力は掘り下げると、ほとんど無限に広がっていくものです。終わりがありません。ただみんなそれに気づいていないだけです。講義で紹介したウィリアム・ブレイクの「一粒の砂に世界を見、一輪の野の花に天をみる」の詩も、宮沢賢治が愛した世界も、全部そこに繋がっています。数年後、利府にも海外の人がちらほらと訪れる場所にしてみせます。まぁ見ててください。

★赤沼でイベントをやった際に、地域の人が積極的に動いてポスターなどを何も言っていないのに作ってくれたとのべていたところが印象に残った。

⇒実際は、ポスターを作ったのではなく、私が作ったポスターを印刷し、近くのコンビニなどに貼ったりしていました。ほかにも、祭りの時だけにしかお目見えしない神社の神輿堂を開陳して、神輿を見せてくれたり、氏子の人が神社と集落の関係などを話してくれました。当初は想定していなかったことで、私自身も印象に残ったイベントとなりました。

★(塩釜の方)今回の講義を聞いて、利府の知らないところを知るためにもこのプロジェクトに参加してみたいと思いました。

⇒ぜひ参加してください。塩竈にもよく行きますよ。地元の先生と企画して高校生と一緒に歩いたり、SNSで知り合った塩竈在住の方とは生物観察を兼ねた街歩きなんかもやってみたいねと話し合ったりしていました。

★お話にもあったと思うのですが、歩くだけだとお金が地域に落ちないので、地域の宿泊先や飲食店と連携して参加者にお金を落としてもらう工夫が大事だと思いました。

⇒いいポイントです。宿やお店との連携も必要ですし、いかに滞在してもらうかという点も大事ですね。構想としての75kmという距離は、旅人に三日間滞在してもらう算段で考えています。

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